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感染症予防は健康づくりから②メーカーの力、ドラッグストアの力

在宅感染症予防部会で見えた「メーカーの底力」

――在宅感染症予防部会のメンバー構成を教えてください。

小原:ドラッグストアは現在は弊社(ウエルシア)だけで、あとは在宅感染症に関心のあるメーカーで構成されています。サラヤ、スズラン、日本製紙クレシア、UHA味覚糖、持田ヘルスケア、オオサキメディカルと、これに加えて大木ヘルスケア、アース製薬、富士フイルムも新規参入してくださいました。

――有名な会社が名を連ねていますね。どのくらいの頻度で集まっているのですか?

小原:定例の部会は2カ月に1回で、イベント前には臨時で集まることもあります。1社あたり2~3人出席する企業もあるので、毎回10人以上は参加していますね。出席率の高さや協力の度合いから、この部会の活動への期待を感じています。中には6~7人で社内チームを組んでいて、部会に参加したメンバーが持ち帰ってきた「宿題」に対して社内でブラッシュアップするという体制で臨んで頂いており本当に感謝しております。

――宿題が出るんですか?

小原:はい。毎回必ず宿題が出る厳しい部会です(笑)。参加者は全員何らかの発言をすることもルールになっています。参加した皆様に自分ゴトとして捉えてもらい、持ち帰ってアイデアをふくらませてきてほしいからです。少人数で考えられることには限界がありますから、各会社の得意分野やカラーを活かしていきたいのです。部会に上がってくる情報量は多く、メーカーさんの底力にはいつも驚かされています。

在宅感染症予防部会の成果とこれから

――部会の宿題にメーカーが本気で取り組んだ成果の一つが「ざいたくま」ですね。

小原:実は「ざいたくま」を最初に作るつもりではなかったのです。最初に出たアイデアは「おうちマップ」の方でした。でも、このマップを作るにあたって、かわいくて愛される分かりやすいネーミングのキャラクターが欲しいよねという話になりました。それで、当部会の最初の成果物は「ざいたくま」だったというわけです。

――「ざいたくま」は「おうちマップ」に登場させるためのキャラだった。

小原:こういうキャラクターがあると、何をやるのか明確になりますし、価値観のすり合わせにもなりますので、良かったなと思います。ちなみに「ざいたくま」は部会メンバー企業から未使用のクマさんをご提供頂き、ネーミングやデザイン等も部会メンバーで何回もやり取りを行い、参加企業のメッセージも込めながら作成致しました。よく見ると微妙なこだわりがあり、このような企業間の垣根を超えた連携を出来ることが本部会の素晴らしさだと感じています。

――「おうちマップ」というのは、どのようなものでしょうか。

小原:マンションの見取り図のように、クマ子の部屋、クマ太郎の部屋、キッチン、風呂、トイレなどの部屋を表示して、それぞれの部屋に合わせた感染症予防のアドバイスを提示するツールです。例えば、畳の部屋で吐いてしまったときにはこんなグッズを使って片付けができる、或いはフットケアを行う事により転倒予防に繋げていく、などの身近な視点の改善で健康支援に結びつくような情報を提供したいと考えています。ポイントは、方法だけでなくて「どのような商品が現在の困りごとに役に立つのか」までをより具体的に情報提供することです。

――それはどのような形態で作る予定ですか?

小原:紙とアプリの2つを考えていて、2020年3月末までに紙の方は完成させたいと思っています。アプリの方は予算や制作会社の選定などもあるので、もう少し時間がかかりそうです。部会活動はどの会社も手弁当でやっているので、これ以上の負担を強いないような形で実現する方法を探っていきます。

【聞き手・まとめ:田中留奈(伝わるメディカル)、企画・製作:株式会社リッチメディア】